りゅう座流星群 2013
りゅう座にまつわるギリシャ神話をご紹介します。
「黄金のりんごを守る竜」
大神ゼウスは、女神ヘラとの結婚祝いに「黄金のりんごの木」をもらいました。
ゼウスはヘスペリデスの園にいる三姉妹にりんごの木を預け、三姉妹はりんごの木をラドンに任せる事にしました。
ラドンとは、火を噴く百個の頭を持ち、夜も眠らないと言われている恐ろしい怪物竜だったのです。
その頃、英雄ヘラクレスは王様に命令された12の冒険のうち、11番目の冒険で黄金のりんごを探していました。
りんごを探す旅の途中でプロメテウスを助けたヘラクレスは、「りんごを盗むなら天を支える巨人アトラスに頼んだ方が良い」とプロメテウスからアドバイスを受けます。
ヘラクレスはそのアドバイス通り、天を支える巨人アトラスのもとへ行きました。
ヘラクレスは、巨人アトラスに黄金のりんごを採って来てくれるよう頼みますが、「怪物竜ラドンを退治してくれたら採って来よう。」と言われてしまいます。
そしてヘラクレスは、ラドンを強力な毒矢で倒し、黄金のりんごを手に入れる事に成功したのでした。
こうして、ヘラクレスにはまた1つ伝説が増え、黄金のりんごの木を守った怪物竜ラドンは、その功績を称えられて天にあげられました。