しし座流星群 2017
★ 星座のお話 ★
しし座にまつわるギリシャ神話をご紹介します。
「人食いライオンとヘラクレス」
ネメアの森では、恐ろしい獅子(ライオン)が出ることで有名でした。
そのライオンは昼夜を問わず人や動物を襲っては食べてしまう「人食いライオン」で、退治をしに森へ入った若者は、誰一人として戻ってくることはありませんでした。
それもそのはず。その人食いライオンはレルネの大蛇ヒドラや冥界の番犬ケルベロスを生んだ半人半蛇の怪物エキドナの子供だったのです。
村人は怯える毎日を過ごしていました。
そんなある日、大神ゼウスと王女アルクメネの子であるヘラクレスが自分の罪をつぐなうため、ライオン退治にやってきます。
ヘラクレスは王様の命令で危険な冒険に12回も行かされたのですが、その1つ目の冒険が人食いライオンの退治だったのです。
勇んで森に入ったヘラクレスですが、なかなか人食いライオンが見つかりません。
歩き回って7日目にやっと見つけて、得意の矢で攻撃しましたが、矢は突き刺さるどころか半分に折れてしまいました。こん棒で叩きつけてもびくともしません。
それどころか、人食いライオンは頑張るヘラクレスを横にあくびをする始末・・・。
ですが、そこはさすがギリシャの英雄です。
襲い掛かってきた人食いライオンの隙をついて、力いっぱい首を締め上げます。
そのまま3日3晩締めつづけ、とうとうヘラクレスは人食いライオンを倒したのです。
倒した際には、人食いライオンの皮をかぶって王様に報告に行ったと言われています。
そしてその人食いライオンは、戦いぶりを買われて天にあがり、星座になりました。