※12月3日更新
アイソン彗星の輝度はかなり暗いと考えられます。ベテランの方なら微かな姿を撮影できるかもしれませんが、一般的には地上から肉眼での確認は期待できないでしょう。
※11月29日更新
アイソン彗星は太陽に最接近した際に、蒸発して核がほぼ消滅したと見られています。12月上旬には大彗星になると予想されていましたが、観測は難しくなる可能性が高いでしょう。
彗星って何?
1.そもそも彗星ってなに?

彗星は数キロ〜数十キロメートルの小さな天体です。成分は8割が水(氷)、その他は二酸化炭素や塵で、土のついた雪だるまに例えられます。
太陽に近づくと、蒸発してイオンと塵のガスを発して光り、尾を引いたように輝きます。2.彗星は流れないの?
彗星は軌道に沿って通過する天体ですので、流れ星のように一瞬で流れたりしません。
そのため、彗星の姿はじっくり観測できます。
3.アイソン彗星って?

1997年のヘール・ボップ彗星 (C)NAOJ
アイソン彗星は、昨年発見された彗星です。
ヘール・ボップ彗星以上の大彗星になると言われています!
11月29日(金)に太陽の中心から約190万kmまで近づくと、満月並の明るさで輝くと予想されています。
4.アイソン彗星の特徴
太陽の熱によって大量のガスを噴射し、とても長い尾をひくのが特徴です。
軌道の関係上、観測できるのは今回が最初で最後です。観測のチャンスをお見逃しなく!
いつどんな風に見える?
1.いつ見える?
11月〜来年1月頃まで、明け方6時頃の東の空で観測する事が出来ます。
日の出時間をチェックして、彗星が地平線から昇り、空が暗い時間に観測しましょう。
2.11月29日(金) 太陽に最接近!

【各地の最大食の時間】
この時にはアイソン彗星は満月と同じくらいの明るさになると予想されています!
近くに太陽があり裸眼や双眼鏡での観測は危ないため、NASAの太陽観測衛星SOHOのウェブサイトに掲載されている、太陽付近の衛星画像で観測すると良いでしょう。
3.詳しい観測時間(東京)
観測できる時間 | 見易さ | |
---|---|---|
11/22〜11/25 | 日出1時間前〜 | ○ |
11/26〜12/4 | 観測は困難※ | △ |
★ 12/5〜12/10 | 日出1時間前〜 | ◎ |
12/11〜12/15 | 日出2時間前〜 | ○ |
12/15〜 | 日出3時間以上前〜 | ○ |
※11/26〜12/4はアイソン彗星が最も明るくなる時期ですが、太陽にとても近いため観測するのは難しい(危険)でしょう。