月食って何?
1.皆既月食って?
月は太陽の光を受けて、光っていますが、地球の周りを回る月は地球の影に入り込んでしまう時があります。
そのときに地球の影で満月が欠けて見える現象を「月食」と言います。

【月食のしくみ】
また、満月の一部が影に隠れることを「部分月食」、地球の影の中に満月がすっぽり入ることを「皆既月食」と言います。
2.今回の月食について
3年ぶりとなる皆既月食は、ほぼ全国で見る事ができます。月食の時間も夕方と、観察しやすい時間帯です。
また、月が昇る時間が日没前後のため、空が明るい状態で月食中の月を見ることが出来る、めずらしいケースです。
3.みどころは?

【月の色の変化】
皆既月食の時に見られる、月の色です。
月は地球の影の中心に近づくほど、赤や黒っぽい色に見えます。
影には、最も暗くなるところ(本影)と、少し光が入るところ(半影)があります。
月食では、月が本影に入るほど赤黒い色になります。
影の中から抜けるときの、月の色の変化に注目してみましょう。
今回の月食について
1.いつ見える?
月食は、12月21日(火)の16時40分頃〜19時頃に見ることができます。

【各地の月の出時間と月のようす】
そのうち
皆既月食は16時40分〜17時50分頃
部分月食は16時40分以前、17時50分〜19時頃
に見る事ができます。
右の図の、オレンジ色の線にはさまれた地域では、皆既月食の状態で月が昇ってきます。
月がのぼってくる東の空を見てみましょう。
2.どのように見える?
月は北・東日本で部分月食の状態、西日本・沖縄で皆既月食の状態で昇ってきます。皆既月食中は、月が赤や黒っぽい色に見えるでしょう。
これは、太陽の光のうち、波長の長い赤い光だけが散乱せずに月へ当たるからです。
時間が経つにつれて、左下から右上へ影が月を通り抜けていきます。 だんだんと赤から黄色(白)になってゆく月に注目です。
また、皆既月食で空が暗くなっているうちは、普段は見えない小さな星も見る事が出来るようになります。
3.観察のしかた
日食と違って月食は肉眼で見る事が出来ますが、双眼鏡や望遠鏡を使えば、より綺麗に見る事ができます。 一定時間ごとに連続して色鉛筆でスケッチすると、色や形の変化が分かりやすいので、記録してみましょう。
できるだけ、東の方角が低い位置まで見渡せる場所で観測すると良いでしょう。