みずがめ座η流星群 2017
★ 星座のお話 ★
みずがめ座にまつわるギリシャ神話をご紹介します。
「トロイアの美少年」
トロイアの国に、ガニメーデスという王子がいました。ガニメーデスは大変な美少年で、その美しさにはどんな美女もかなわないほどです。その噂は、やがて神々の国にまで届きました。
ちょうどそのころ、ゼウスは神々の宴席で、お酌をする者を探していました。それまでゼウスの娘がその役についたのですが、娘は結婚して家を出ることになったのです。
ガニメーデスの噂を聞きつけたゼウスは、さっそくトロイアに出かけました。そして、ガニメーデスを見つけると、その美しさにすっかり夢中になってしまったのです。
すると、ゼウスは大きな鷲に姿を変え、ガニメーデスを神々の国へと連れ去りました。
みずがめ座と並ぶわし座は、この時のゼウスの姿といわれています。
その後ゼウスは、ガニメーデスを神々の宴席につかせ、神々が飲む不老不死のお酒「ネクタル」をお酌する役目を与えました。そして、息子を失ったガニメーデスの両親を慰めるため、「みずがめ座」として夜空にその姿を映しました。