富士山は美しい絶景を楽しめる一方で、気象の変化が激しく、事前の情報収集が安全を大きく左右する山です。登山前には、天気予報はもちろん、登山道や交通、山小屋に関する情報確認も重要です。
このページでは、事前に知っておきたい注意点や、重要な情報をまとめました。安心・安全な登山計画にお役立てください。
1.入山手続きと最新情報の確認
各ルートで入山規制や事前登録制度などが導入されており、登山前に手続きが必要です。
なお、入山料は、支払い方法も事前に確認しておきましょう。ルートによっては、事前決済やオンライン手続き、クレジットカードなどによる支払い必要となることがあります。
登山日が決まったら、富士登山オフィシャルサイトや各自治体の案内で最新情報を確認し、必要な手続きを早めに済ませることが大切です。あわせて、登山道の状況や交通情報、山小屋の営業状況も事前に確認しておきましょう。
- 入山に必要な手続きの有無を確認する
- 入山料の支払い方法を確認する
- 登山日直前にも最新情報を確認する
- 登山道や交通、山小屋の状況もあわせて確認する
注意
午後2時以降に入山(五合目を出発)する場合、山小屋の宿泊予約が必須です。弾丸登山による事故を防ぐための規制で、予約がない場合は入山できません。
2.登山できる期間と通行ルール
富士山は一年を通して安全に登れる山ではなく、時期によって通行できる区間が異なります。山頂まで登山できるのは、例年7月上旬から9月上旬までの開山期間です。開山日や閉山日はルートによって異なるため、登山を計画する際は最新の開通状況を必ず確認しましょう。
開通時期の目安(※ルートによって異なります)
■ 五合目〜六合目:例年6月下旬〜10月下旬
■ 六合目〜山頂:例年7月上旬〜9月上旬
- 登山日が開山期間内か確認する
- 登山道の開通状況を事前に確認する
- 最新の通行規制情報もあわせて確認する
注意
開山期間外の富士山は、気温の低下や降雪、路面の凍結などにより、遭難や滑落の危険性が高まります。また、山小屋やトイレなどの施設も閉鎖されるため、緊急時に避難できる場所が限られます。安全のため、開山期間外の登山は避けましょう。
3. 富士山の天気と気温の特徴
富士山は標高が高く、平地とは異なる気象条件になることがあります。富士宮口五合目は標高約2,400mで、平地より気温が10〜15℃ほど低くなることもあり、夏でも寒さを感じます。
さらに、風や雨、山頂付近の強風によって体感温度は大きく下がり、強風時には氷点下近くになることもあります。ふもとの天気だけで判断せず、登山前に山の天気や最新情報を確認しておきましょう。
- 平地より気温が大きく低いことを前提に準備する
- 雨や風による体感温度の低下も考える
- 登山前に山の天気や最新情報を確認する

てんきとくらすの登山指数(A・B・C)は、雨だけでなく「風の強さ」もあわせて判定されています。
ふもとは晴れていても、山頂付近で風が強いと予想される場合は「C」判定になることもあるため、指数とあわせて風速の予報もチェックしておきましょう。
注意
市街地で晴れていても、登山道では天候が悪化している場合があります。防寒着や雨具は必ず用意し、天気に不安があるときは無理に登らない判断も大切です。
4. 交通規制・シャトルバス情報
登山口までの交通手段も事前確認が欠かせません。時期によっては五合目方面で「マイカー規制」が実施され、シャトルバスや路線バスの利用が必要になる場合があります。週末や混雑日には、駐車場やバス乗り場周辺が混み合い、登山開始まで時間がかかることもあります。
また、大雨や台風、道路状況などの影響で、周辺道路の通行規制やシャトルバスの運休・運行見合わせが発生することもあります。特に、マイカー乗換駐車場からのシャトルバスは、雨量が一定基準を超えると運休することがあるため、天気が崩れる予報のときは、行き・帰りともに最新の運行情報を確認しておくと安心です。 登山口まで問題なく行けるかだけでなく、下山後の移動手段も確認しておきましょう。
- マイカー規制の有無を確認する
- シャトルバスの運行状況や運休条件を確認する
- 道路の通行規制情報を確認する
- 週末や繁忙期は駐車場やシャトルバスの混雑を見込んで計画する
- 下山後の移動手段も含めて計画する
注意
大雨や強風の際は、シャトルバスの運休や通行規制により、予定どおりに登山・下山できないことがあります。登れるかどうかだけでなく、安全に帰れるかまで含めて判断することが大切です。
5. 装備・持ち物の基本
富士登山では、動きやすさだけでなく、寒さや雨、暗さへの備えも必要です。平地では暑く感じる日でも、山では気温が大きく下がり、風や雨によって体感温度も低くなります。安易な服装では対応できないため、登山に適した装備を整えておきましょう。
- 長袖シャツ、長ズボン
- 防寒着
- 帽子(必要に応じてヘルメット)
- 手袋
- ヘッドライト(または懐中電灯)
- トレッキングポール
- 雨具(上下セパレートタイプ)
- 飲料水
- 行動食
- タオル
- ごみ袋
- 小銭
(チップ制トイレなどで利用するため、100円硬貨を多めに用意すると安心) - 登山計画書
- 登山地図
- 着替え
- 日焼け止め
- サングラス
- 常備薬
- 耳栓・アイマスク(山小屋での就寝時用)
- モバイルバッテリー
- 健康保険証やマイナ保険証(またはそのコピー)
- 常備薬
注意
装備不足は、体調不良や事故につながるおそれがあります。気温の変化や風の影響が非常に大きいため、十分な装備と準備が不可欠です。
6. 登山時の注意事項
富士登山では、標高の高さや天候の変化に加え、長時間の行動による体力の消耗にも注意が必要です。 五合目から山頂までの登山(登り)は、利用するルートによって所要時間は異なりますが、休憩時間を含めて登りは約5〜10時間、下りは約3〜6時間が目安です。 安易な服装や無理な計画は、体調不良や事故につながるおそれがあります。自分の体力や経験に合わせて、無理のない登山を心がけましょう。
- 高山病の症状(頭痛、吐き気など)が出た場合は、無理をせずすぐに下山する
- 自分のペースで登り、下山に必要な体力も残しておく
- グループで登る場合は、集合場所や連絡方法をあらかじめ決めておく
- 落石に十分注意し、登山道を外れずに歩く
- 富士山ではテントの設営はできないため、宿泊する場合は山小屋を利用する
- 富士山ではたき火は禁止されているため、火気はルールを守って使用する
- 植物や石などを持ち帰らず、自然を大切にする
- ゴミは必ず持ち帰り、マナーを守って行動する
富士宮口・吉田口・須走口では、夏期限定で救護対応を行う施設が開設されます。万が一の際の備えとして、場所や開設期間を事前に確認しておくと安心です。ただし、常駐時間などは限られているため、救護施設をあてにした無理な計画は避けましょう。
注意
体調や天候に少しでも不安があるときは、無理に登らない、途中で引き返すといった判断も大切です。安全に登山を終えることを最優先に行動しましょう。
7. 山小屋・施設利用時に確認したいこと
富士登山では、山小屋やトイレなどの施設情報も事前に確認しておきたい大切なポイントです。営業期間や利用方法は時期によって変わることがあり、予定どおりに利用できない場合もあります。利用を考えている施設がある場合は、事前に最新情報を確認しておきましょう。
- 利用予定の山小屋の営業期間や予約の要否を確認する
- トイレや休憩場所の利用可能期間を確認する
- 五合目の施設状況や現地の案内も確認する
注意
山小屋へ宿泊の際は、原則として事前予約が必要となります。必ず事前に情報を確認しておきましょう。
8. 富士登山に関する総合公式情報
富士登山では、入山手続きや登山道の開通状況、交通規制、山小屋の営業情報など、確認しておきたい情報が多岐にわたります。登山前には天気予報だけでなく、富士登山に関する最新情報を必ず確認しておきましょう。
- 富士宮市観光課サイト
富士宮ルートの紹介、登山道の開通状況など、富士宮ルートに関する必要な最新情報が集約されています。
富士山は、事前の準備と最新情報の確認をしっかり行えば、初心者でも素晴らしい絶景と感動を味わえる山です。
ぜひ万全の備えをして、安全で思い出に残る富士登山を楽しんでください!
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