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ペルセウス座流星群 2017

★ 星座のお話 ★

ペルセウス座にまつわるギリシャ神話をご紹介します。

「勇者ペルセウス」

ペルセウス座

ある時、アルゴスの王アクシリオスは「孫に命を奪われる」と言う予言を受けます。
焦ったアクシリオスは一人娘のダナエーを塔に閉じ込めてしまいますが、ダナエーの美しさに惹かれた大神ゼウスが黄金の雨に姿を変えて、塔の中へ潜り込んだのです。
やがて美しく力強い男児ペルセウスが生まれますが、アクシリオスは母子共々木箱に入れて海に流してしまったのです。

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長い漂流の後、二人は流れ着いた島の王の弟に助けられ、なんとか落ち着いて暮らす事が出来ました。
しかし、美しいダナエーに惹かれた島の王は、ペルセウスが邪魔になり「怪物メデューサ」の首を取って来るように命じたのでした。
蛇の頭髪と人を石に変える目を持つ恐ろしい怪物でしたが、ペルセウスは友の力を借りてメデューサの首をはねることに成功します。その時、メデューサの血から生まれたのが天馬ペガサスです。
ペガサスに乗り帰路についたペルセウスは、途中で生贄にされた娘アンドロメダを助け、結ばれます。
そして無事島へと帰ったペルセウスですが、ダナエーに対する島の王の横暴に激怒。まだ力の残っているメデューサの首を突きつけ、石にしてしまいました。

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やがて、ペルセウスダナエーとアンドロメダを連れて国に帰りますが、それを知った王アクシリオスは予言を恐れて行方を眩ませます。しかし、運命は皮肉でした。
ペルセウスは偶然参加した競技大会で円盤の投げる方向を誤り、客席の老人に命中させてしまうのですが、 まさにその老人が王アクシリオスだったのです。

祖父の死を嘆いたペルセウスは王位継承を従弟に譲り、田舎の王になって妻と幸せに暮らしたそうです。
そしてペルセウスの死後、生前の功績を称えたれ妻アンドロメダと共に星座となりました。